操体法

操体法とは、自分の力で体を気持ちよく動かすことで、異常のあるところがすっきりする自療医学です。
よく体操と間違われますが、体操は一定のリズムで対称に動くのに対し、操体法は快い動きだけをして関連部(患部)への連動が始まる動きをします。操体法の特徴は、連動をうまく用いることです。操作の最後でもう動けないというときに、なお動こうとしていると少しずつ関連部の動き(連動)が始まります。
やり方は、こちらから弱い抵抗をかけながら誘導します。動きが充分であるかをよくチェックして、うまく連動できるところまで動いていただきます。うまく連動ができたあとは、フーッと気持ちよく脱力していただいて完了です。少し間をおいて数回繰り返します。フーッと息を吐くのは、呼気のときに筋肉が弛緩するからです。
また操体法は、異常がある筋肉を使わないので、良くない動きが良くない連動を起こすこともありません。 また、関連部全体に及ぶため、関連障害も解消します。ときに意外なところに効果が現れることがあります。
人間の体は、一部が動くと他の部分も動きだします。他の部分の補助動作があると、一層動きやすくなります。 野球・ゴルフ・バレーボール・サッカー・テニス・柔道などのあらゆるスポーツは、局所の動作だけでは充分に力が発揮できません。(運動神経がいい)といわれる人は、全身の力をうまく連動させることが出来てるといえます。
操体法は、ほぐしなどで処理できない重層筋の下方・深部に至る筋肉なども連動処理することができます。大腰筋などは、好例です。なかなか腰痛が緩和しない方、ぎっくり腰寝ちがえ、いろんな症状が施術などで一時的に治まってもまたすぐに再発する方、また慢性鼻炎花粉症の方にも操体法は有効です。

操体法で鼻水が止まる(ブログ記事)

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