腰痛

一般に腰痛といっても、様々な症状がありますので、その原因と症状を詳しく調べる必要があります。
腰痛の原因には、消化器の疾患・婦人科疾患・内臓下垂などの場合もありますが、腰の筋肉や靭帯が硬くなり、神経や血管を圧迫している筋性疾患がほとんどです。
筋肉の体表に近い部分は、ほぐしによって柔らかくなり、血液の循環もよくなってしだいに痛みもとれ、楽になってきます。また、ほぐしで処理できない深部の筋肉は、操体法によって動いていただく事によって、徐々に症状が緩和されます。特に、椎間板ヘルニア坐骨神経痛ぎっくり腰などは、深層部の筋肉・腱・靭帯などが大きく影響していると考えられます。腰痛の施術では、大腰筋・仙骨部・殿部・背部・頚部・腹部・鼠径部などが、ターゲットになります。腰痛の予防に日頃から、腰・背すじを伸ばすなどの姿勢に気をつけて、腰に溜まった疲れを取り除いて下さい。

肩こり

日本人の70%位が、肩こりに悩まされているともいわれています。
小学生から大人まで、肩こりが一番多い健康問題です。重い頭を肩や首でささえているので、肩や背中の筋肉にはいつも負荷がかかって緊張しています。緊張が持続すると、肩周辺の筋肉が硬くなり、血管や神経が圧迫されて血液の循環が悪くなります。しだいに老廃物や乳酸などが溜まって「コリ」となり、徐々に痛みがでてきます。肩こりがひどくなると、「首がまわらない」・「頭痛」・「吐き気」・「眼の奥が痛い」・「背中が痛くなる」・「手のしびれ」・「歯が浮いてくる」などの症状が現れてきます。
また、「肩こりには、いろいろな病気が隠れている」といわれています。まずは、眼・鼻・耳・歯などの病気です。内臓の異常からおこる肩こりは、右肩のコリの場合は肝臓・胆のうの異常や疲れが考えられます。左肩の場合は、胃・心臓の異常や疲れ、糖尿病で血糖値が高くなってる場合などが関係してきます。こちらは、内科系の治療が必要となります。
しかし、「運動不足」・「長時間の同じ姿勢」・「車の運転」・「長時間のパソコン」・「エアコンの冷えすぎ」・「腕の使いすぎ」・「ストレス」などによる肩こりは、ほぐし操体法で解消できます。肩こりの施術では、肩部・頚部・頭部・腰背部・腕部・僧帽筋などが、ターゲットになります。
肩こりの予防には、長時間椅子にすわっているとき、腰を丸くしていると肩がこるので、腰を伸ばしてすわって下さい。背中の張力が低下しますので、肩が楽になります。逆に、反り返った姿勢も脊柱起立筋が緊張して肩が凝ります。寝る姿勢は、仰向けが一番楽な姿勢ですけど、首のアーチ部分に小さな枕やタオルなどを丸めたものを当てて休んで下さい。大腿部の下に座布団もお勧めです。うつ伏せは、片膝を横に出すか、一方の足首の高さを小さい枕などで高くして下さい。横向きで寝る方は意外と多いのですけど、この姿勢も枕などで首をサポートして下さい。腰の下へ小さな座布団、片膝をやや深く曲げて休んで下さい。
スポーツでは、水泳とくにクロールが肩こり解消にお勧めです。

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